あなたは、ご自身のプロフィールを書くとき、まず何を書き始めますか。「明るく健康で、前向きに暮らしています」「趣味は旅行、読書、映画鑑賞」――この三行で止まってしまう方が、実に多いのです。悪くはありません。ただ、何百人と同じ文章でもあります。
五十五歳のプロフィールに必要なのは、明るさの宣伝ではありません。あなたがどんな午後を過ごし、どんな言葉に反応し、どんな小さな不器用さを持っているかという、輪郭です。
書くべきこと:三つの具体
- 最近、心が動いた小さな出来事。「先月、鎌倉の小町通りを外れた路地で見つけた古いパン屋で、甘くないくるみパンを食べました」。これだけで、あなたの散歩の速度と、お好みの味までが伝わります。
- 繰り返し戻ってくる場所や習慣。「月に一度、箱根で温泉に入り、夜は宿で同じ作家の本を読みます」。これは自慢ではなく、生活のリズムです。読む方にも、同じリズムを持てるかどうかが想像できます。
- ちょっとした苦手。「大きな集まりは少し苦手で、二人か三人の会話の方が落ち着きます」。欠点のようでいて、実はとても親しみやすい情報です。
五十代のプロフィールは、良いところを並べるよりも、「日常がどう回っているか」が伝わる方が、ずっと多くの返信をもたらします。
省くべきこと:五つの罠
- 「明るく前向きに」の連呼。五十五歳にもなれば、誰もが明るい日と暗い日を知っています。過度な明るさの主張は、むしろ不自然に響きます。
- 元パートナーへの言及。「離婚しました」は事実として短く書いても構いませんが、理由や相手の悪口は絶対に書かないでください。読む側は必ず疲れます。
- お子さまについての詳しすぎる紹介。「長男は医者、長女は海外在住」といった情報は、最初のプロフィールではなく、ある程度お話が進んでから伝わる方が自然です。
- 年齢の言い訳。「五十五ですがまだ若く見られます」。書かないのが賢明です。若く見えるかどうかは、読む側が決めます。
- 結婚条件の過度なリスト。「年収○○以上、身長○○以上、喫煙者不可」。書けば書くほど、あなた自身の魅力が後ろに下がります。大事な条件は、やりとりの中で自然に確かめられます。
写真の選び方
五十代以降のプロフィール写真は、加工しすぎない方が結果的に良いお相手に出会えます。十年前の写真を使われる方もいらっしゃいますが、お会いしたときに「あれ」となりますので、三年以内の写真をおすすめします。
背景は、ご自身の生活が垣間見える場所が理想的です。家の窓辺、散歩でよく通る公園、趣味の教室のテーブル。スタジオ撮影の完璧な写真より、自然光の少し素朴な一枚の方が、五十代では好まれます。
そして、必ず目が笑っている一枚を入れてください。口元だけの笑顔は、写真では冷たく見えることがあります。
「書く順序」を少し工夫する
多くの方が、まず自己紹介、次に趣味、最後に「どんな方を求めるか」と書かれます。この順序を、思い切って逆にしてみてください。
冒頭に、一つの具体的な日常を書く。真ん中で、それが自分のどんな価値観と結びついているかを書く。最後に、ご自身について二行だけ簡潔に書く。この構成は、読む方の想像を助けます。
プロフィールを「書き終える」のではなく「更新する」
一度書いたプロフィールを、半年、一年とそのままにされる方が多いのですが、これはもったいないことです。プロフィールは、今のあなたを反映しているべきものです。
季節の終わりごとに、三つだけ更新してみてください。最近見た映画、最近歩いた道、最近学んでいること。これだけでも、あなたのページはぐっと生き生きとしてきます。
最後に、短い自問を一つ
プロフィールを書き終えたら、一度、親しいご友人を想像して、声に出して読んでみてください。読みながら「これ、私らしくないな」と感じる一文があれば、それを削るか、書き直す。
五十五歳のプロフィールは、盛る場所ではありません。あなたの日常の中で、特に好きな瞬間を、ほんの少し、誠実に切り取る場所です。その切り取り方に、あなたの人生がもう全部、にじんでいます。